2012年10月01日

「切り餅事件」・・・意匠登録という選択はなかったのか?

先日やっと決着がついた「切り餅事件」。越後製菓とサトウ食品工業が特許権を巡りバチバチと火花を散らせた事件です。

この事件、特許請求の範囲の記載が問題となり、侵害or非侵害が喧々諤々議論されました。それはそれでよいのですが、個人的には意匠登録しておけばもっと話は簡単だったのでは?と思っています。
もちろん登録可能性が低いと判断して・・・ということも考えられますが、特許権を取得出来ているので少なくとも新規性は担保できていたはず。

切り餅側面への切り込みの入れ方は種々考えられますから、幾つかのパターンを出願する必要があるでしょうが、関連意匠として数パターン(切り込み長さ、本数など)意匠登録しておけば、現実的には類似範囲として実効的な排他権を構築できたのではないでしょうか。

そうすると少なくともサトウ食品工業が「登録意匠(若しくはそれに類似する意匠)を利用している」ことになりますし、美的外観として把握も容易なので、これ程訴訟も長引くこともなかったかもしれません。もちろん全てたらればの世界ですけど。

意匠登録大好きな私としては、ついついそんな事を考えてしまいます。
費用面でも使い勝手が良いですしね。


付記弁理士 岩崎博孝

posted by 弁理士 岩崎博孝 at 06:47| 知的財産のこと