2013年08月29日

「ほっとレモン」商標に思う

カルピス社の商標「ほっとレモン」が異議申立で取り消され(識別力なしを理由)、それに対する不服申立としての審決取消訴訟の判決が昨日言い渡されました。
http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/20130829114918.pdf


判決分では、『「ほっとレモン」との文字及びそれを囲む輪郭部分の組合せからなる本件商標は,本件商標の指定商品(「レモンを加味した清涼飲料,レモンを加味した果実飲料」)との関係では,商標法3条1項3号所定の「商品の・・・品質,原材料・・・を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標」に該当するというべきである。』として請求を棄却。


原告側は、『本件商標中の平仮名「ほっと」との文字部分は,「人をほっとさせる」「人がほっとしたいとき」との観念を需要者に与えるものであって,「温かい(レモン飲料)」との観念を需要者に与えるものではない』と主張してましたがダメだったようです。


たらればの話になりますが、仮に「ほっとレモン」ではなく「ホッとレモン」という表現をしていたならば、原告側の主張ももう少し考慮されたのではないかと個人的には思います。
そう考えると、平仮名カタカナの表現一つが大事だなぁ・・・と痛感しますね。
でもこの判決、まだ全部は読んでいませんが、3条1項3号のトレンドを知る良い勉強材料になるかも知れないのでプリントアウトですね・・・「当裁判所の判断」の部分(それでもかなりボリューム有)だけでも読む価値ありかな。


付記弁理士 岩崎博孝
posted by 弁理士 岩崎博孝 at 16:52| 知的財産のこと